機能分化

Clinical Specialization

 2014年6月に効率的かつ質の高い医療提供体制を構築するとともに,地域包括ケアシステムを構築することを通じ,地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するため,医療法が改正され,「病床機能報告制度」(2014年10月~)と「地域医療構想」(2015年4月~)という制度が導入された。「病床機能報告制度」と「地域医療構想」は,病床の機能の分化・連携を推進するための仕組みである。「地域医療構想」は,都道府県が二次医療圏を基本とした「構想区域」毎に,2025年の「高度急性期機能」「急性期機能」「回復期機能」「慢性期機能」という4機能別の必要病床数を定め,その達成に向けた病床の機能の分化及び連携の推進に関する施策を検討する制度である。

 「高度急性期機能」とは,急性期の患者に対し,状態の早期安定化に向けて,診療密度が特に高い医療を提供する機能をいい,例えば救命救急病棟,集中治療室,ハイケアユニット,新生児集中治療室,新生児治療回復室,小児集中治療室,総合周産期集中治療室など,急性期の患者に対して診療密度が特に高い医療を提供する病棟をいう。「急性期機能」とは,急性期の患者に対し,状態の早期安定化に向けて,医療を提供する機能をいう。「回復期機能」とは,急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する機能をいう。特に,急性期を経過した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折等の患者に対し,ADLの向上や在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に提供する機能(回復期リハビリテーション機能)をいう。「慢性期機能」とは,長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能や,長期にわたり療養が必要な重度の障害者(重度の意識障害者を含む),筋ジストロフィー患者又は難病患者等を入院させる機能をいう。

 一方,地域医療支援病院とは,医療施設機能の体系化の一環として,患者に身近な地域で医療が提供されることが望ましいという観点から,紹介患者に対する医療提供,医療機器等の共同利用の実施等を通じて,第一線の地域医療を担うかかりつけ医,かかりつけ歯科医等を支援する能力を備え,地域医療の確保を図る病院として相応しい構造設備等を有するものとして,都道府県知事が個別に承認した病院のことをいう。

【関連用語】

地域医療構想,地域医療支援病院